註:このページは旧サイト「子づれ散歩旅の絵本」(2004年にいったん閉鎖)のものです。現在は「さんぽのしっぽ」の一部として組み込まれています。アーカイヴを目的に復活させたため、その後のアップデートはおこなっておりません。当時のサイトURLは現在は有効ではなく、一部にリンク切れもあります。どうかご了承ください。
さんぽのしっぽホーム ▼子づれ散歩旅・旧サイトアーカイヴのトップ
Top
散歩旅のもくじ


2001年3月17-19日
 
  1──雨の博多港
2──平山旅館
3──遺跡を見に行く
4──島の路線バス
5──港の見える公園

     
1 雨の博多港
 


 九州と朝鮮半島に挟まれた対馬海峡に浮かぶ島、壱岐。
 地図を見ていたら目にとまった。行ってみようとおもった。
 むろん予備知識は皆無。あわてて「まっぷる」やら、司馬遼太郎の『街道を行く13 壱岐・対馬への道』やらを買ってきた。
 インターネットで調べる。博多から船で渡ればいい。温泉も湧いているという。
 いつものごとく、ぞろぞろと一家して、羽田から飛行機に乗り込んだ。

 福岡は春の雨だった。
 空港から博多港までタクシーで15分たらず、1700円に高速代450円かかった(回数券使用:本来は550円)。
 福岡は、日本にはめずらしく、空港と市街地が近接している。なにしろ地下鉄で博多駅から一駅だ。

 博多港のフェリー乗り場の食堂でチャンポンとビールで昼食。1400、しずかに雨の降るなか、壱岐経由対馬行きのフェリー「ニューつしま丸」が博多港を出航した。


 船室でひと眠りした。目が覚めると雨は止んでいた。左手に松浦半島がかすんでいた。子どもたちは、せっせと「船内探検」をくり返していた。

 
   


 ジェットフォイルなら、壱岐まで60分ほどだ。けれども時間帯があわず、今回は往復ともフェリーを利用する。

 2時間あまりの船旅のあと、フェリーは壱岐の東海岸の港、芦辺港へ入港した。迎えのクルマで宿へ行く。迎えに来てくれた若い女性は、先週まで東京に遊びに行っていたという。

 それから女将の話になった。「女将はすごいひとなんですよ」という。なんでもたいへんなやり手で、いまはナントカという薬草風呂セラピーの研修のためにみずから伊豆だか箱根だかに出向いていて不在なのだという。経営的な才覚をまるでもちあわせていない《あ》もわたしも、ひたすら感心する。

     

 

つぎへ
散歩旅のもくじ
Top