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早春の北海道を駆ける

2002年3月

 
  1──森のなかのピザ屋さん
2──十勝岳温泉カミホロ荘
3──夕陽荘
4──石狩川河口を歩く
5──島牧で焼き物をつくる

ルート図

     
2
 
十勝岳温泉カミホロ荘
 



 ふたたび旭川空港の脇を通りすぎ、美瑛を抜けて上富良野へたどり着いた。ここで左折して、十勝岳温泉へ向かう。あたりはただの森のように見えるが、カーナビの表示によれば、道路のすぐ脇は自衛隊の演習場になっている。

 白金温泉への分岐をすぎると、急に道が白くなった。圧雪状態だった。四駆とはいえデュアルポンプ式だからか、CR-Vの後輪が少し滑る感じがする。ゆっくりと坂道を登っていくと、きょうの宿、カミホロ荘があった。

 数年前に火災にあったカミホロ荘は、建て直されてすっかりきれいな二階建てになっていた。フロントで、夕食は1800からだが、あと10分しかないので、1830からでかまわない、といわれる。部屋に荷物をおき、さっそくお風呂に行く。二種類の源泉がある。内風呂は赤茶色の湯で、熱め。露天風呂は透明のお湯で、ややぬるい。板張りの内風呂は木の香が気持ちよい。露天風呂にでた《みの》と《なな》は、積もった雪にお湯をかけて遊んだ。



 夕食をとるために食堂へ降りていくと、まだ午後6時半だというのに、大半のお客さんは食事を終えかけていた。ただでさえ一時間くらいかかって夕食をとるわれわれは、途中からガランとして誰もいない食堂のなかで、一組だけで食事をすることになった。食事は帆立の殻焼きや小さなステーキまででてくる豪華版で、しかも子ども料金のはずの《みの》まで大人と同じメニューだった。

 昼間、ココペリでピザやパスタを大量にたべていた子どもたちではあったが、そんなことは忘れてしまったかのように、ぱくぱくとたべた。《くんくん》は、だっこひもに入って、《あ》の胸にへばりついた恰好で、おかずの切れ端をもらった。



 ホール係のひとたちは、後かたづけに忙しそうではあったが、いつまでも食事が終わらないでいるわれわれに、けっして嫌な顔を見せなかった。

 ●──1日目の走行距離 108km

     

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