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散歩旅のもくじ


東北キャンプで散歩旅
陸中山田から下北半島へ

2002/08
 
  1──雨の陸中海岸を行く
2──博物館でマッコウクジラを見る
3──ステッピーで車中泊
4──オランダ島へわたる
5──雨の下北、恐山めぐり
6──夫婦かっぱの湯、尻屋崎、大間崎
7──帰り道


ルートマップ

     
6
夫婦かっぱの湯、尻屋崎、
大間崎

 



 奥薬研温泉にある露天風呂、町営の「夫婦かっぱの湯」に行く。食堂があり、ここで食事をすればお風呂は無料で入ることができるそうだ。恐山ですっかり凍えたわれわれは、ここでおうどんをたべたあと、露天風呂へ入ってみた。風呂は、薬研渓流のすぐ脇にあった。子どもたちは湯に浸かったものの、あまりの熱さにおどろいて飛びだし、あとは川に向かって湯をなげて遊んでいた。ちなみにここは男女別になっているが、近くにある「かっぱの湯」は混浴露天風呂だそうだ。



 薬研温泉の入り口近くに、お盆のお飾りが施してあった。そういえば、むつ市内の商店街にもちょうちんがぶらさがり、おはぎの看板がでていた。

 下北半島は原子力関係の施設がつくられている。その関係で、やたらに立派な道路がある。だが一本はずれると未舗装路で、ちょうどこんな感じの道が残っている。



 下北半島の東端に突きでた尻屋崎へ行むかう。採石工場があり、海風がすさまじい。猫が道路を横切っていった。



 幸運なことに、尻屋崎灯台が一般公開されていた。明治9年建立の東北で最初の灯台である。



  灯台と見れば登るのが散歩旅の流儀だ。ここでも《あ》は《くんくん》をだきかかえて登った。灯台の上へでると、あまりの強風に、《みの》や《なな》が吹き飛ばされるのではないかと本気で心配になるほどだった。

 


 その翌日は青空がでた。この日は本州最北端の地、大間崎をめざした。



 途中の村々では、お盆の祭礼の準備が行われているようだった。御輿が用意されていたり、幟が掲げられていたりした。



 風力発電機が見えてくると、まもなく大間崎に着いた。



 ここの灯台は、800m沖にある弁天島に建てられている(大正10年点灯)。残念ながら一般人は見学できない。遠くに函館山が見える。向こうとの距離は、津軽海峡をはさんでわずか18kmだ。うーん、ここまで来ながら北海道に渡れないのか、としばし《あ》と嘆息した。この夏の計画は、最初は北海道を目的地にしていたのだ。すると、見る間に雲がでて、函館山はかすんでしまった。



 岬周辺には無数のバイクとお土産物屋でにぎわっていた。そのうちの一軒でスナック菓子を買い、カモメにやった。するとつぎからつぎへとカモメが集結しはじめた。《なな》は怖くなってしまった。お土産物屋さんのおばさんは、ここらのカモメは人慣れしてるからねえと笑った。



 マグロやこぶしの形をした奇妙なオブジェも置かれていた。マグロ漁で有名なのはわかるが、かなり異なものである。子どもたちはマグロにまたがってよろこんでいた。





 岬から少し高台に登ったところに、大間温泉海峡保養センターがある。ここで昼食をとり、そのあと温泉に浸かった。風呂場は古い体育館のようなつくりで、いちばん奥にはなぜか滑り台が設置してあった。滑り台を滑り降りると、そこの浴槽は水風呂なのだ。大人には意味不明だったが、ともかく《みの》と《なな》はいたくよろこんだ。まる裸で滑り台を登っては滑り、それを何回となくくり返しては遊んでいた。



 やがて、早掛沼のキャンプサイトに日が暮れた。

     

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