註:このページは旧サイト「子づれ散歩旅の絵本」(2004年にいったん閉鎖)のものです。現在は「さんぽのしっぽ」の一部として組み込まれています。アーカイヴを目的に復活させたため、その後のアップデートはおこなっておりません。当時のサイトURLは現在は有効ではなく、一部にリンク切れもあります。どうかご了承ください。
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散歩旅のもくじ

 
  1──石垣空港
2──タクシー(石垣空港−離島桟橋)
3──離島桟橋(石垣港)
4──竹富港
5──集落への道
6──塔にのぼる
7──大浜荘
8──民芸喫茶マキ
9──公民館
10──お土産かつ

     
7 大浜荘
 

 珊瑚の石垣がつづく集落の、北の端に近いところに大浜荘はあった。通りに面したところは売店になっている。宿は、敷地のまんなかに昔ながらの赤瓦の家があり、それをとりかこむようにして、5, 6棟の四角いコンクリート造の建物が建てられていた。6畳の部屋には浴室とトイレと洗面台がついていた。掃除はそれなりにしてあるのだが、それでも部屋は埃っぽく、布団は湿っていた。沖縄の民宿の多くは、そんなものだ。



 朝夕の食事は食堂でとる。凝った料理ではない。定食屋のメニューみたいなもので、しかもたいていはすっかり冷めてしまっている。ただしボリュームはたっぷりだ。オリオンの瓶ビールを頼むと、その代金だけはその場で現金払いだよといわれる(600円)。

     食事のあとは、庭に並べられた椅子に坐ってぼんやりする。ぼんやりしすぎたせいか、2月なのに蚊にさされてしまった。宿のおじいさんは、気分がいいと泡盛と三線をもってやってくる。

     

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