970427 シャブルベンシ→ラマホテル
0530起床。チャイを飲み、0700出発。いよいよランタン谷トレッキングの始まりだ。
まず谷にかけられた吊り橋を渡り、川沿いの森のなかの小径をゆるゆると登っていく。脇道がいくつもあり、地図と照らし合わせても、どれが正しいルートなのか判断するのがむずかしい。ザックのベルトが肩にくい込む。久しぶりの山歩きに、からだがこたえる。
0750、0850それぞれ5分ずつ小休止。0920-0940、Dhomenのバッティ(Bhatte: お茶屋)にてチャイを飲む。"Hot
Spring"の看板がある。川の対岸に温泉が湧出しているのだろうか。
歩いていると、森のなかでシェルパが朝食の準備をしているのに出くわした。雇い主は、ちょうど準備が整ったころに到着するのだろう。シェルパたちは、鍋・釜から調理器具、燃料、食糧、テント、衣類などを、背中に背負った円錐形の籐籠に入れて、ゴムのサンダルでスタスタ歩く。すれ違うとき「ナマステー」と声をかけると、向こうも同じような返事を返してくれる。「ナマステ!」と切り上げるように言う人もいるし、「ナマステー」とのんびり語尾を延ばす人もいる。アクセントの位置も人によってさまざまである。シェルパたちとすれ違うときには、煙でいぶしたような匂いがする。
1040、5分間の小休止。1125-1245、Bambooにて昼食。バッティにはちいさな子どもがうじゃうじゃいる。みんな裸か、それにちかい恰好をしている。声をかけると恥ずかしがったりして、とてもかわいらしい。
1330、吊り橋のたもとで5分間の小休止。曇ってくる。
1425-1440、バッティにて休憩。雨が降り始める。一同カッパを着用してふたたび歩き始める。雨はやがてかなり激しくなる。
1520、ラマホテル(Lama Hotel)に着く。谷筋に開かれた、ちいさな村だ。いちばん高いところにあるLama Guest Houseへ泊まることにする。荷を下ろして一息つき、1600ごろ食堂へ集まる。持参したウイスキーを開け、ビールを頼む。外はまだ雨に煙っている。ホテルの若い従業員が
"It's Rainy" と言った。2000就寝。ブランケットはお香を焚きしめたような匂いがした。夜、寒くてなかなか眠れなかった。本日の実質歩行時間6時間15分。
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