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ランタン谷トレッキング
ネパール──1997/04-05
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970506 カトマンズ→バンコク→成田

 0700前、タクシーにて空港へ(Rs.200)。
 われわれの乗るRA401は0940から0900の出発に変更されていた。ターミナル内の待合室は函館空港よりちいさい。Tさんが余ったルピーをつかいきるため免税店でウイスキーを買った。わたしもいくらかルピーが余っていたが、もって帰ることにした。往路バンコクであった運び屋のねずみ男に再会した。あまりうれしい再会ではなかったが。
 バンコクには1630ごろ到着。成田行きのAI便は深夜の出発のため、乗り継ぎにしばらく時間がある。荷物を預け、空港の向かい側にある駅に行く。タイ国鉄でバンコク中央駅へ行き、チャイナタウンでタイスキを食べようと言うのだ。Tさんたちはやはり昨年も同じことをしたのだそうだ。
 列車に乗ると、ちかくの座席に釣り帰りの少年たちがいた。長男《みの》を預けてきているせいか、とにかくどこへ行っても子どもの姿が目に飛び込んでくる。  線路脇にはスラムがびっちりと建ち並んでいる。ところ狭しと洗濯物がぶら下がり、犬走りで子どもがボールを蹴っている。高速道路からの風景とは、だいぶようすが違う。
 バンコク中央駅から、TさんとMさんの記憶を頼りに、タイスキ屋をさがす。チャイナタウンの大きな通りをわたって、一本入ったところに目的のお店を発見。なぜか"Texas"という名で、どうやらタイスキ専門のファミリーレストランのようだった。タイスキというものを初めて食べたが、むしろ久しぶりのシンハビールがうまかった記憶のほうが鮮明だ。隣のテーブルには、《みの》と同年齢くらいの男の子をつれた地元の夫婦が来ていた。その子がイス越しに手を出してくるのをかまって遊んでいた。
 ふたたびバンコク中央駅へ戻る。駅前の屋台で売られていた焼き鳥(ガイ・ヤーン)がやたらにおいしそうだったので1本買う。食べてみたら味はそれほどでもなかった。
 空港駅へ戻らねばならないが、切符売り場はたいへんな混雑だ。だいいちタイ文字が読めないから、どこで買えばいいかさっぱりわからない。案内窓口の人たちも、英語が苦手のようで要領を得ない。そのうち、どこでどうしたのか、とにかくTさんが切符を調達してきた。
 ビールが効いたのだろう、ミネラルウォーターを買って列車に乗り込むと、すぐに寝てしまった。気がついたら、空港駅だという。日本のようにホームらしきものはないから、扉から道床へ飛び降りる。
 昨年Tさんたちが来たときは、帰りのAI便は6時間遅れたそうだ。今日も案内板には "delayed" の表示がある。遅れるなら、それはそれでもよかったのだが、意外にも1時間足らずの遅れで搭乗となった。
 シートに坐ったら、呼び出しがあった。よく聞くと、わたしたちの乗ってきたRA便の番号を読んでいる。RAのチケットをもってアテンダントのところへ行くと、チェックインしたザック(RA→AIをスルーする)をアイデンティファイしろと言われる。彼女の指さす方向をみると、機体の下にわたしと《あ》のザックが河岸のマグロのように横たわっていた。たしかにわれわれのだ、と答えると、向こうはOKと言った。
 離陸後、機内食を食べたら、またぐっすり寝込んでしまった。アテンダントの声に目を覚ましたら、成田に向かって降下中だった。明日、《あ》は《みの》を迎えに行く。


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