ポルボウ 2014/07ベンヤミンのポルボウを歩く 4——レンガ色の壁 ベンヤミンが亡くなった旧ホテル・フランシアは、レンガ色の外壁をもった、四階だての建物である。1940年9月、ポルボウへたどり着いたものの入国を拒否されたベンヤミンは、ここに宿をとり、その夜に自死した。ファサードに、そのことを記した銘板が埋めこまれていた。 2014.09.08ポルボウ 2014/07
ポルボウ 2014/07ベンヤミンのポルボウを歩く 3——遺骸のない墓所 墓所正面の門は開け放たれていた。この墓所は、ちょっと奇妙な形式をもっていた。団地化しているのである。白い外壁でぐるりと四周を囲われている。なかは、ひな壇式になっており、棟が幾棟もならんでいる。各棟は縦横に整然と区画され、そのひとつひとつが、それぞれ墓なのだ。 2014.09.01ポルボウ 2014/07