クラゲを見にゆく ──加茂水族館 2

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多種多様のクラゲたちの摩訶不思議な様態

発光するクラゲもいた。

べつの水槽には、クラゲとクリオネが同居していた。

クラゲの餌やりショーというのが始まった。クラゲにはプランクトンを餌にするものばかりでなく、他のクラゲをたべるものがいるという。弱ったミズクラゲが上から投入されると、やがて大くらげの触手にからめとられ、そのうち姿が見えなくなった。

クラゲには神経はあるものの中枢にあたる脳がない。だから判断や思考はしないし、できない。刺激と反射だけで生きている。餌もみずから探したりはしない。たまたま触手に何か触れれば、それを口にもってゆくだけ。受け身といえば受け身である。それゆえ「癒される」などと人気を集めるのかもしれない。

クラゲの胃もクラゲしだい

クラゲのまんなかに花びらのような模様が見える。これが胃なのだそうだ。ちょうど四つ葉のクローバーのように、四つもっていることが多いのだが、なかにはそれ以上の胃をもったやつもいる。

これは六つ。

こちらは形がややいびつ。クラゲも個体それぞれ、というわけか。

自己神話化する加茂水族館的言説

水族館の年譜である。クラゲ世界一にいたるまでの流れがまとめられている。平成9年に年間入館者数9万人となって倒産の危機を迎えるも、偶然クラゲを展示したことから起死回生のV字回復をはたす、という『ガイアの夜明け』的なストーリーであるが、じっさい当時の館員のひとたちのご苦労はたいへんなものだっただろう。

ぼくが興味深いとおもったのは、そうした館の歴史が、館内のあちこちで反復的に言及されていることだった。自己の物語化というか神話化というか。

屋上は芝生だった。上から下をのぞくと、あしかショー用のプールが見える。クラゲ展示だけではなく、そんなふつうの水族館みたいなアトラクションもやっているのだ。新人トレーナーがショーの練習をしていた。あしかのほうは、うれしそうに行ったり来たりしていた。

ミュージアムショップはあまり広くはないが、いろんなお土産ものが売られていた。クラゲ一色。クラゲ入り饅頭なんかもある。

食堂ではクラゲ入りのラーメンを出していた。写真でいうと、ちょうど0時と6時のあたりにある半透明のものがクラゲである。さっきまで泳いでいたやつなのだろうか。気になって仕方なかった。

おしまい

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