さんぽのしっぽ 表紙の歴史 5——四代目 自作CSS+手打ちHTML 運用版

サイト・リニューアル記念の番外編、当サイト「さんぽのしっぽ」の歴代の表紙をたどるシリーズのその5です。

レンタルサーバー上に自作CSSと手打ちHTMLで構築した三代目も、表紙(トップページ)と器をつくったところで力尽き、コンテンツまで手がまわらず、三たび放置することになってしまったのは、前回お話したとおりです。そして、このとき学んだHTMLの知識と、稚拙なりにもサイトを自作した経験から、たしかな手応えを感じていたことも。

さんぽのしっぽ 表紙の歴史 4——三代目 自作CSS+手打ちHTML 試作版
サイト・リニューアル記念の番外編、当サイトの歴代の表紙をたどるシリーズのその4。三代目サイトのご紹介です。2012年開設の三代目サイトは、自作CSSと手打ちHTMLで構築されました。

そこで、あらためてCSSを全面的に書き直し、手打ちHTMLでサイトをつくりなおしました。これが四代目「さんぽのしっぽ」です。

四代目を公開したのは、2014年7月、三代目の開設からちょうど二年後のことでした。上のスクリーンショットは最終更新時のものですが、おそらく現在の読者の方々にとっていちばん馴染みがあるのが、この四代目ではないかとおもいます。

前回(三代目)の経験の蓄積があったおかげで、今回(四代目)の製作では技術面での大きな苦労はありませんでした。サイトのイメージも落ち着いて練ることができましたし、また、あらかじめコンテンツとなる原稿を用意しておくことで、表紙(トップページ)と器だけでなく、中身もきちんと用意することができるように準備しました。ぼくにしては比較的周到に準備したことが功を奏し、サイト・リニューアル公開後も少しずつ記事を増やしてゆくことができました。

こうして、四代目は当サイトにとってひさしぶりに、きちんと継続的に運用されるサイトとなったのです。

ただ、やはり問題はありました。

毎回記事を投稿するさい、HTMLのタグをいちいち手打ちする作業量が大きな負担だったのです。もちろんデザインは定型化されていますから、既存のHTMLページを流用して、テキストや写真だけを差し替えていました。それでも、作業量はけっこうなボリュームになります。一本記事をアップロードし終えるころには、へとへとです。記事を執筆することよりも、書き終わってからのタグ打ち作業にかかる負担のほうがはるかに大きく感じられました。

そのため、じょじょに更新頻度が落ちていきました。

いっぽうで、その間も散歩旅にはよく出ていましたから、書くことはいくらでもあります。

そこで、ついついメインブログ「散歩の思考」のほうに先に投稿してしまうというケースが頻発するようになっていました。「散歩の思考」は早くからWordPressで運用しており、手軽に記事を投稿することができたからです。

「散歩の思考」に投稿するにさいには、とりあえず暫定版として、などとじぶんに言い訳をするのですが、いったん投稿したものをもう一度書き直してHTML化するのはどう考えても二度手間です。さすがにそこまでの気力も時間的余裕もありません。結果的に、散歩旅の記録が二つのサイトに分散して掲載されてしまう状態を助長することになりました。

これはあんまり良いことではありません。このような状態がつづけば、「散歩の思考」と「さんぽのしっぽ」という二つのサイトそれぞれの性格づけが曖昧になってしまいかねないからです。複数のサイトを運用してゆくためには、それぞれをどう切り分け、つかいわけてゆくかという方針をはっきりさせ、それを守ってゆくことが肝要でしょう。

どうにかしなきゃなあ、などとぼんやり考えているうちにも時間はすぎてゆきます。

そのうち、仕事のつごうで一年間、日本を離れてアメリカにゆくことになりました。

その6へつづく