紅葉の定番ツーリングコース
W800で道志みち→山中湖→御坂みち→大菩薩みち→奥多摩周遊道路とひとまわりしてきた。首都圏在住ライダー御用達の定番ツーリングコースである。紅葉シーズンとて、なかなかきれいであった。
トラックデータによる実走行ルート図は下のとおり。
道志みち手前のガソリンスタンド
首都高→中央道→圏央道と走って高尾山ICで降りる。圏央道のこの区間を走ったのは初めてである。
高尾山ICの出口では車が二台大回りをして逆走してきた。ちょっとおどろいたが、なんのことはない、出口をまちがえただけらしい。再び圏央道に入っていった。
R20で大弛峠を越える。毎度のことながら、なんとも場末感あふれる風景である。
都県境をすぎると、富士山が見えた。まだ遠い。上のほうに少しだけ雪をかぶっている。
相模湖に降りてきて左折し、神奈川県道515→517と走ってR412に出る。ここでエネオスがあらわれたので給油した。
おじいさん数名でやっている昔ながらのスタンドである。地元のひとらしいおじさんの車が洗車中で、そのあいだ世間話をしているようなところだった。
給油は二人がかり。二人とも親切で気のいいおじいさんだった。ぼくの着用しているヒットエアーを見て、それはエアバック? 今日はどこまで行くの? Wに650があったのでは知っていたが800もあったとは知らなかった、などなどの話をする。
残念なのはガソリン価格である。都市部のセルフとは比較にならない高価格。業態上どうしようもないことであるとはいえ、この種の古き良きスタイルのガソリンスタンドの経営的な先行きの厳しさを、あらためて感じさせられた。
道志みちを走る
R413道志みちに入る。交差点でたまたまバイク2台のうしろに付いた。すぐ前にモタード、その前にスクーターである。
モタードのライダーは初心者だったらしく、道志みちの流れについていけない。とうとうシフト選択がうまくできなくなり、路上で急に立ち往生した。うまく回避できたのだが、ぼくのうしろからはハーレーの二台組がついてきており、下手すれば挟み撃ちに遭うところだった。もっと車間をとっておくべきだったと反省する。
山中湖までは40kmちょっと、一時間ほどの道のりである。道志みちがライダーに好まれるのは、信号が少なくて流れが速く、適度にワインディングがあるためだろう。なにより東京西部、神奈川、埼玉からのアクセスがよく、終点が山中湖であるというのも大きい。
紅葉の山中湖
1010山中湖畔の無料駐車場に到着。紅葉にからめて何かイベントがあるらしい。警備のひとに駐車場所を訊ねると、仮設テントの脇に停めるように言われた。
湖畔へ出てみた。紅葉の向こうに富士山が見えた。
湖面をのぞくと、ワカサギなのか、小魚がたくさん。鯉もこのとおり。
湖岸に白鳥がいた。
一羽がこちらに寄ってきた。しゃがんで目線をあわせてみたら、グウァ!と一喝された。以前みた旭山動物園のペンギンもいじわるそうであったことを思い出した。鳥はどうも「ひと」が悪い感じがする。
河口湖へむかう
R138を河口湖方面に向かって走る。途中、警官が路肩にたっていた。その先で取り締まりがおこなわれていたようである。
富士吉田市内はやや渋滞。不安定な走行の軽自動車あり。かとおもえば、やたら頻繁に車線変更して縫うように先を急ぐ車あり。さるガソリンスタンド前で人が倒れており、スタンドのひとなのだろうか、介抱していた。事故なのだろうか。
河口湖大橋をわたるころには車も少なくなる。
御坂峠の天下茶屋のほうとう
まもなくR137を折れて旧道の県道708へ。静かなつづら折りの道だが、そうおもっていると対向車がやってくる。
1135、御坂峠に到着した。逆光の富士山が見える。
斜面にへばりつくようにして天下茶屋がたっていた。店内が満席のため、戸外の廊下のようなところにつくられた座席に案内された。
きのこほうとうを頼んだら、季節限定として天然なめこほうとうを勧められたので、それにする。1620円。ちなみにふつうのきのこほうとうより200円高。そのあと料理が運ばれてくるまでしばらく、というか、かなり待つ。さいわい正面に富士山が見える。それをながめてすごす。
やがて運ばれてきたほうとうが、これ。
なめこ、白菜、じゃがいも、かぼちゃなど、野菜がたくさん入っていた。あたたまって、おいしかった。
二階に太宰治の資料が展示されているが、今回は見学は省略。