チェルノブイリ村——チェルノブイリを見にゆく 5

チェルノブイリを見にゆく話その5。前回その4はこちら。

検問所——チェルノブイリを見にゆく 4
チェルノブイリを見にゆく話その4。前回その3はこちら。手続きがすんだようだ。ふたたびミニバスに乗り込む。笛状のものをわたされた。常時携行せよとのこと。大きさは呼び笛くらいちいさな笛のようなものを渡された。迷......

管理区域内をしばらく走ると、碑のようなものがあり、別のツアーバスの客たちが見学していた。チェルノブイリ村の入口だという。

チェルノブイリ村の入口の碑。日帰りツアー客が見学していた

このチェルノブイリ村は、原発の南東に少し離れていたこともあって、放射線による汚染度はそこまで高くないそうだ。現在は原発関連の作業をするひとたちの基地となっている。

作業員の宿舎らしき建物
東方正教会らしきものもあった

作業のひとたちの宿舎がたちならび、教会もあれば、ジェネラルストアもある。たしかに、ひとの生活の気配が感じられた。

ここでぼくたちは、レストランに立ち寄った。場所は、こちら。

昼食をとる。メニューから選ぶのではなく、あらかじめ用意されていた。写真のとおり、かなりボリュームがあった。

レストランでの昼食

ほかのグループもいて、店内は一杯だった。

建物は木造。簡素なつくりである。ぼくたちは本日の見学後にまたここへ戻ってくる。ホテルも兼ねているらしい。ここは、ぼくたちのような一般見学者が宿泊できる、管理区域内で唯一の宿だということだった。

昼食後、ふたたびミニバスに乗り込む。ここから原発まで約18kmだ。

また検問所があらわれた。先ほどより小規模だ。すぐに通過。

ふたつめの検問所

どのくらい走っただろうか、川沿いの道の途中で、路肩に止まった。

ここで、しばらく撮影タイム。右手にはチェルノブイリの巨大な排気筒があり、遠くには、先ほどビデオでみた4号炉の石棺を覆うかまぼこ型の金属屋根が見えた。

川辺の路肩からチェルノブイリ原発4号炉を覆うシェルターをのぞむ

あの4号炉を見にゆくのは明日にしようとG氏がいった。今日は雨だから、室内を見るほうがいいだろうという。室内といっても、廃墟の、だが。

そこでぼくたちは、プリピャチへ向かうことになった。

その6へつづく。

プリピャチ——チェルノブイリを見にゆく 6
チェルノブイリを見にゆく話その6。前回その5はこちら。チェルノブイリ原発4号炉を覆うかまぼこ型の金属ドームを遠くから眺めたあと、プリピャチへ向かった。プリピャチ (Pripyat) の街は、原発から4kmほど北にあ......