サイト・リニューアル記念の番外編その1として、当サイト「さんぽのしっぽ」の表紙(というかトップページ)のスクリーンショットをご紹介したいとおもいます。
初代サイトの最古のスクリーンショット
初代サイトのトップページです。サイト名もドメイン名も、現在とは別のものでした。
このスクリーンショットは、2000年7月31日更新時のもの。現在ぼくがもっている、もっとも古い画像史料です。
サイトを立ち上げたのは1999年9月、ぼくがつくった初めてのウェブサイトでした。
当時のウェブサイト製作の話
当時ぼくはまだHTMLの知識をほとんどもちあわせていませんでした。友だちに教えてもらったDreamweaverというソフトをつかって、見よう見まねでつくりました。
まだCSSという概念さえそれほど確立も普及もしていなかった時期です。整形は、HTMLファイルに直接タグを打ち込んでおこなっていました。ですから、この初代サイトでも、CSSはつかわれていません。当時のHTMLファイルをエディタでひらいてソースを見ると、魑魅魍魎界をのぞき見るみたいな気がします。
段組みのレイアウトをしたかったのに、やり方がわからず、四苦八苦したのを覚えています。段組みを実現するために当時よくつかわれていた手法が、tableをつかうやり方です。このページも、そのような方法でつくられています。
段組の中央に太いグレーのラインが見えていますが、これなど当時のぼくの技術の低さを顕著に示した例です。
なぜこんなことになってしまったかというと、ようするに縦にグレーの細いラインを引きたかったのに、そのやり方がついぞわからなかったため。仕方なくtableのセルを極端に細くすることでライン代わりにしようとした結果です。当時のブラウザによっては、そこそこそれらしく見えたりはしたのですけど、現在のまともなブラウザだと、こんなふうにしか組版してくれません。まあ当然でしょう。
インターネットへの接続は、いちいちダイアルアップして接続していたのではないかとおもいます。さすがにこの時点では電話線ではなく、ADSLを導入していたかもしれませんが、はっきり覚えていません。
いずれにしても、光ファイバーによる常時接続があたりまえ、という今日とは、だいぶ状況がちがっていました。
1999年ごろの日本のインターネット状況
記憶によれば、1999年ごろには、すでに個人でWebサイトを開設する例はけっしてめずらしくなくなっていたとおもいます。むしろ、けっこう流行りはじめていた時期ではなかったでしょうか。
旅のサイトは、とくに多かったような印象もあります。一般のひとが何か書こうというときに、いちばんとっつきやすい題材のひとつですからね。当サイトも含めて。
ちなみに、日本で最初のWebサイトが生まれたのが1992年、一般のユーザーがインターネットを自由に利用できる環境が整いはじめるのが1993年から1995年ごろのことです。
JPNICアーカイヴのインターネット歴史年表によれば(下のリンク先参照)、1999年といえば、ドコモのiモードや2ちゃんねるが始まり、NTTが分割・再編成された年なのだそうです。