ビリニュス駅へ——晩秋のリトアニア駆け足旅 9

ビリニュス旧市街地にある「夜明けの門」近くのホテルをチェックアウトしたのは、1130ごろだった。

ゲディミナス城からビリニュス市街をながめる——晩秋のリトアニア駆け足旅 8
晩秋のリトアニア駆け足旅のその8。岩山の上にそびえるゲディミナス城からビリニュス市街をながめてみた。

ビリニュス駅まで歩いてゆくことにした。カウナスまで、列車で移動するのだ。

スポンサーリンク

「夜明けの門」の表と裏

旧市街地の歩道はピンコロ石で舗装されている。キャリーバッグは引っかかって引きずりにくい。

「夜明けの門」である。こちらは旧市街地側から見たところ。しいていえば、これが裏側、ということになるのかな。

こちらに併設(?)された教会が、このときは大にぎわいだった。ミサの最中らしかった。集まっているのは現地のひとたちで、いずれも敬虔なクリスチャンのように見えた。そしてそのまわりを大量の白人観光客が取り巻き、教会の中へ見物に入ろうとしたりしていた。

ぼくは荷物もあるし、邪魔しても悪いとおもい、早々に立ち去ることにした。

そして、こちらが表側、すなわち旧市街の外側から見たところ。朝の散歩のさいに通りかかったときには、「夜明けの門」内のアーチ状の通路の脇に、物乞いの女性がいた。けれど、このとき(午前11時30分ごろ)には、もう姿を消していた。

スポンサーリンク

市場と壁画のある建物

少し歩くと、駅前へつづく道へでた。正面にある建物の壁面いっぱいに絵が描かれていた。

目の前をボルボが走り去ってゆく。リトアニアの街を走るクルマは、街並みとは対照的に(といっては失礼かもしれないけど)、新しくて高価なものが目についた。

横断歩道をわたると、そこには市場があった。一般のひとびとが買い物に来るところのようだった。中をのぞいていきたかったけれど、時間がなかったので写真を撮っただけ。

スポンサーリンク

ビリニュス駅前へ

市街地を抜けると、突き当たりにこんな建物がたっていた。扉は閉ざされて久しいようすだった。用途は不明。外壁は落書きだらけだ。地下通路の入口だったのかもしれない。

階段をのぼって、バス通りを横断する。信号や横断歩道などはない。クルマの流れの切れ目を見て、えいやと横断すると、そこはもう線路際である。

鉄道博物館があるようだ。いいな、見てみたいものだ。

線路沿いに少し歩くと、見えてきた、ビリニュス駅である。

立派な駅舎だった。前に見たクロアチアのザグレブ駅を想い起こさせる佇まいだった。なんというか、無駄に威圧的な造形が、旧共産圏の駅舎建築に共通する雰囲気をかもしだしている。

スポンサーリンク

ビリニュス駅でカウナス行きの切符を買う

正面のエントランスから駅舎内へ足を踏み入れる。入ってすぐの空間は、こんな感じ。ザグレブ駅も、やはり同じような雰囲気だった。

ここを右に折れると、隣に切符売り場がある。外国人専用窓口というのはとくになかったように記憶している。ぼくは、手すきのカウンターへいって、カウナスまでの切符を買った。

ビリニュス駅がザグレブ駅とよく似ていると述べたが、異なる点もあった。それは、まがりなりにも英語が(少しは)通じることだった。そしてもうひとつの大事な相違は、窓口のおばさんがいちおう親切だったことである。

ちょうど5分後に出発するカウナス行きの列車があった。だが、それにはもうまにあわない。チケットは一時間後の列車で発券するから、とおばさんは説明してくれた。といっても、指定席なのではない。乗車する列車が指定されているだけである。

ビリニュスからカウナスまで100kmちょっと、運賃は6.6ユーロだった。クレジットカードで支払った。

その10へつづく

リトアニア 2018/10
スポンサーリンク
スポンサーリンク
さんぽのしっぽ

長谷川 一 明治学院大学 文学部 教授。博士(学際情報学)。専門はメディア論、メディア思想、文化社会学。散歩旅を愛好。メインブログ「散歩の思考」。

FOLLOW
FOLLOW
さんぽのしっぽ
タイトルとURLをコピーしました