ホテル・カウナスとグリル・ロンドン——晩秋のリトアニア駆け足旅 14

杉原千畝記念館の見学を終え、またカウナス駅まで戻ってきた。

杉原千畝記念館(後編)——晩秋のリトアニア駆け足旅 13
カウナスにある杉原千畝記念館の展示の話のつづき。前編はこちら。日本経由キュラソー行きこの写真に写っているのは、当時ストックホルムにいたオランダ領事A.M.デ・ヨングが発給したオランダ領キュラソー行きのビザだ。これも......
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トロリーバスでホテル・カウナスへ

カウナス駅から今晩の宿、ホテル・カウナスへ向かう。まず駅の前の交差点を地下道経由でくぐる。その先にバスターミナルがあるのだが、ダウンタウンへ向かうトロリーバスは、ターミナル前の道路脇に停車した。

10分たらずで下車。少し歩くと、ホテル・カウナスに到着した。

表通りに面しては別のビルがたっており、ホテルは通路をくぐった奥にある。写真の建物は1960年代ふうで、こちらがホテルの新館だと、のちほどわかった。この右手の古い建物が本館で、レセプションはそちらにある。

ホテル・カウナスのチェックイン時の出来事

レセプションはあまり広くはない。白人の団体さんが受付中で、しばらく待たされた。それはいい。だが、かれらのチェックインが終わったあとも、半ば無視されるように、レセプショニストのおばさんたちはこちらを見ようとしない。

仕方なく、さっきから待っているのですけど、と声をかけた。すると、責任者らしいおばさんが、あら、気がつかなかった、もうチェックインがすんだのかとおもっていた、と、わりと見え透いたことを言った。

リトアニアにかぎらないのだが、全体に東ヨーロッパでは、アジア系はそこはかとなく、こういうめにあうことが少なくない、というのが、ぼくの個人的印象である。

ホテル・カウナスの部屋

部屋は新館の4階だった。新館といっても、相当に年季が入っている。新築当時はそれなりに新しめのつくりだったのだろうが、そのあと数十年たち、いまでは端的に古びており、設備も簡素である。

部屋はそれなりに広い。設備とアメニティもそれなりには用意されている。

ただ、全体に簡素。よかったのは、浴槽がついていたこと。難点は、浴槽の栓をしてお湯を張ってしまうと、抜けなくなることだった。仕方なく、部屋にそなえつけの靴べらをつかって開けた。まさにブリコラージュ。

そして、もうひとつ、部屋にかかっていたこの、金属板が埋め込まれた作品もわるくなかった。

窓の外は、中庭兼駐車場をはさんで、古ぼけた住宅が視界を遮っている。

全体の印象として、部屋は旧ソ連的というか、近代的な四角い建物だが装飾とか余白みたいなものがなくやたら無愛想なものだった。けっして、いい印象ではない。これでもカウナスでいちばんのホテルらしいのだが。

夕暮れのカウナス繁華街

夕食をとろうと外へ出た。目の前の大通りは、カウナスでいちばんの繁華街だという。だがこのときはシーズンオフゆえか、工事中で、やたらに殺風景だった。

舗装の石畳がはがされて、土の上を歩かなければならなかった。

グリル・ロンドン

その目抜き通り沿いにある「グリル・ロンドン」というお店に入った。グーグルマップで適当に探して見つけただけのお店である。

店内は照明を落としてやたらに暗い。ひとりなので、窓際の席にとおされた。まずはリトアニアの黒ビールを飲む。ビールは何を飲んでもうまい。

ポークの炭火焼きというのを注文した。お肉は赤身で、おもったよりもちいさかったが、量的にはぼくにはちょうどよかった。

付け合わせも何種類かあるなかから選ぶことができる。なるべくさっぱりめのものを選んでみた。

写真奥のサラダはサワークリーム付きだった。嫌いなわけではないが、野菜はなるべく何もつけずにたべる主義なので、サワークリームをよけてたべた。味は全体にわるくなかった。

ビール2杯のんで、会計をすませた。ちなみにカード支払可。チップは不要だった。

また工事中の繁華街を抜けて帰る。まだ1930だというのに、この暗さである。

その15へつづく

リトアニア 2018/10
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長谷川 一 明治学院大学 文学部 教授。博士(学際情報学)。専門はメディア論、メディア思想、文化社会学。散歩旅を愛好。メインブログ「散歩の思考」。

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