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ハウパーヴィラを見にゆく 1/7 ——シンガポールの面妖なテーマパーク

2016年1月(2016年7月公開)

ハウパーヴィラへ

 ハウパーヴィラは、シンガポールにある面妖なテーマパークである。

 試しにネットで検索すれば、B級とか珍スポット、シュール、カオスなどと、えらい言われようだ。実際そのとおりなんだけど。ごらんのとおり。

 シンガポール市内からはMRT(地下鉄)でゆくのが早くて簡単だ。サークルラインにその名も「ハウパーヴィラ」という駅がある。地上にあがればパークは目の前。

 でもぼくは路線バスで行った。リバーフロントのバス停から175番のバスに乗って30分ほど。海沿いのイーストコーストロードを西へすすむ。左手に港湾施設のガントリークレーンがいくつも林立しているのが見えてくると、ほどなくハウパーヴィラに着く。(シンガポール路線バスの利用法についてはブログ記事をご参照ください。)

どんなところなのか? ——ハウパーヴィラの概要と歴史

 バスを降りて大通りを横断する歩道橋にのぼると、異様な光景が目に飛び込んできた。

 斜面一面にコンクリート(モルタル?)が吹きつけられ、派手な色あいに着色されている。ところどころに大きなフィギュア(彫像)がたっている。

 歩道橋を下りると、すぐに入り口だ。Haw Par Villaと大きな看板が出ていた。横には布袋様。これもブッダの一種なんだそうだ。

 入場は無料。朝から晩まで毎日あいている。

 説明板は4か国語併記。日本語もある。

 開園は1937年というから、歴史はけっこう長い。タイガーバームという軟膏で財をなした胡文虎という人物が、弟の胡文豹の別邸として建設したのが始まりという。虎がハウで豹がパー。だからハウパーヴィラ (Haw Par Villa) というわけ。もともとはタイガーバームガーデンという名前だった。その後いろいろ変転があって、いまは国が所有している。詳しくはWikipediaやシンガポール観光協会のサイト(日本語の記事)などをごらんください。

なぜハウパーヴィラなのか?

 パーク内にはフィギュア(彫像)が林立し、ジオラマの展示がならんでいる。色彩は極彩。主題は中国の故事や民間伝承など。

 パーク自身はあくまで、中国的な道徳や精神にかんする教育啓蒙のための施設と自己規定したがっているみたいだし、その趣旨にかなった展示だと考えているようだ。

 ところが、そんな高邁な目的は、現地を訪れて目にする現実とのあいだに著しい落差を生む。実際にそこにあるのは、奇怪・キッチュ・シュールと形容するほかないような、よくわからない異様な世界だからである。

 どうしてこんなことになってしまっているのか。そこがぼくにとって最大の関心だ。

 そのあたりの考察については、気が向けばブログ「散歩の思考」のほうにでも書くことにして、ここでは園内のようすを写真で紹介することにしたい。

中華ふうのゲートをくぐって園内へ

 エントランスのゲートは中華様式。虎の絵もあざやかで、全体ににぎやかな色づかいだ。

 ここをくぐって入園する。さっそく園内を見てゆこう。

ハウパーヴィラを見にゆく
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