原発PR施設を見てまわるのは、近年ぼくがじぶんに課してきたことのひとつである。その一環として、チェルノブイリ原発へいってきた。そのときの話を書こう。
チェルノブイリへは、ウクライナの首都キエフからゆく。個人で勝手にゆくことはできない。事故の影響のため、原発周辺は立ち入りが厳しく制限されているためだ。調査や撮影などの特別な理由があるばあいはともかく、一般的な外国人観光客は、キエフにあるいくつかの旅行社が提供するツアーのどれかに参加することになる。
調べてみると、Solo East という旅行社の評判がよさそうだった。ぼくはここを利用した。
同社のウェブサイトによれば、日帰りコースと2日間コースがある。さらに、希望すれば3日や4日などのプランも組んでくれるらしい。
もっともポピュラーなのは日帰りコースだという。たしかに、英語と日本語で旅行ブログを瞥見したかぎり、やはり日帰り参加のケースが多いようだった。
ぼくは2日間プランに参加することにした。ウェブ上の催行予定カレンダーを見て、希望の日程に空きがあるかメールで問い合わせてみたところ、予約可能との返事。ただし予約作業は同社のウェブサイトからおこなってくれということだったので、そのようにした。ちなみに出発の約2か月前である。
料金はクレジットカードで支払う。米ドル建て。ぜんぶで345ドルだった。内訳は、2日間のグループツアー299ドル、ホテルの部屋(ツイン)のシングルユース料金30ドル、ガイガーカウンターのレンタル料16ドルである。
支払が完了すると、PDFでインヴォイスが発行される。
なお、上述の料金には、当日支払うチップは含まれていない。Solo Eastの担当者に確認したところ、チップの推奨最小額は、ドライバーとガイドがそれぞれ付くばあいは、前者に5ドル、後者に6ドル、ガイドがドライバーを兼ねるばあいは8ドル、とのことだった。
Solo Eastは、事前のこまかな問合せなどにも、すぐに返事がかえってきた。信頼できる旅行社であるようにおもわれた。
ウクライナでは一般に英語が通じにくいという話も聞いていたが、同社とのメールでのやりとりはすべて英語でおこなわれ、スムーズだった。英語のやりとりといっても、内容はだいたい決まっているから、それほどシビアなものではない。あまり慣れていないというひとであっても、ネットで定型的な文章を探してアレンジするなどすれば対応できるだろう。
その2へつづく。