ヤンゴンごはん 2

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シェダゴンパヤー前の屋台の麺

シェダゴンパヤーの前にあった屋台でたべた麺。名称は不明である。

何種類もならべられた麺のなかから、いちばん手前にあったのをたのんだ。スパゲティくらいの太さの白い麺だった。それをボウルにとって、調味料や香辛料などを投入し、和えてできあがり。スープもついてくる。

見た目は懐かしのスパゲティ・ナポリタンみたいだ。味はぜんぜんちがう。あちらがケチャップ味なのにたいして、こちらは唐辛子である。なんの具も入っていなかったのに、とてもおいしい。ヤンゴン滞在中でいちばんおいしく感じられた。500K。

この屋台を切り盛りしていたのは、まだ十代半ばとおもわれる少女だった。母親らしきひとも一緒にいたので、代替わりの途上という段階だったのかもしれない。

印象深かったのは、彼女の物腰、たとえば話し方や応対の仕方だった。物静かで穏やか、控えめながら細やかな気遣い。そうした物腰に接していると、こちらのほうが、なんだかよくわからないふしぎな感銘を受けてしまうのだった。そしてそうした物腰の持主は、老若男女を問わず、ある一定の割合で、ビルマのひとのなかに見出すことができるように感じられた。

モヒンガーとコーヒーの朝食

シャングリラホテル(旧名称の「トレイダー」で十分つうじる)の裏手で見つけた喫茶店で朝食をとることにした。

コーヒーはミルク入り。とても甘い。中華ふうのまんじゅうは、これも甘い。なかに餡が入っている。

店主がぼくに「チャイニーズ・ヌードルはどうか」と勧めてくれた。ミャンマーの代表的な麺料理であるモヒンガー──だとおもう。

店内を見まわすと、多くのお客さんがモヒンガーをたべていた。箸はつかわず、レンゲですくって、そのまま口に運ぶ。米粉でつくられた麺は短くカットしてあるので、レンゲでも支障はない。天かすのようなものも入っていた。スープは魚醬の味だ。パクチーが少し添えられていた。ぼくはパクチーがあまり得意ではないのだが、ちゃんといただいた。なかなかおいしい。

テーブルの上にはポットがおいてあり、なかに温かいお茶が入っている。飲み終わったコーヒーカップに、みなお茶を注いで、おしゃべりしている。

上記の三品で1300K。いい朝食だった。

街角のコーヒー

こちらは別の喫茶店でのんだコーヒー。300K。やはり甘かった。

喫茶店では、テーブルの上にお茶請け(?)のお菓子のようなものがおかれている。黙っていても出されてくる。食べたぶんだけ支払う仕組み。

トワンテーの焼きそば

近郊のちいさな町(というか村)トワンテーへ出かけていったとき、雇った怪しいバイクタクシーの怪しい運転手モーくんにつれられて、「村に一軒しかないまともな食堂」(ほんとかどうかは知らない)という店に入った。

店の誰も英語を解さないそうなのに、なぜか英語メニューがあった。「フライドエッグヌードル」を注文して出てきたのが、この料理だ。

「焼きそば」というより「焼きうどん」という感じだった。味はやや甘い。そして例のごとく、かなり脂っこかった。「エッグ」らしきものが見あたらないのがふしぎだった。

モーくんが自主的に(=勝手に)たのんだミャンマービールとあわせて、3000Kだった。

おしまい

ヤンゴン 2014/12
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さんぽのしっぽ

長谷川 一 明治学院大学 文学部 教授。博士(学際情報学)。専門はメディア論、メディア思想、文化社会学。散歩旅を愛好。メインブログ「散歩の思考」。

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