ダルトン・ハイウェイへ突入 ―― 爆走アラスカ・ダルトン・ハイウェイ1000マイル 7

世界でもっとも過酷な道のひとつ、ダルトン・ハイウェイを走破する旅その7。フェアバンクスを出発し、まずはエリオット・ハイウェイを一路北へ向かう。やがて、ところどころ未舗装路があらわれはじめた。

フェアバンクス出発 ―― 爆走アラスカ・ダルトン・ハイウェイ1000マイル 6
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ドルトン・ハイウェイへの分岐

何度か未舗装区間を通過すると、まもなくドルトン・ハイウェイ(アラスカ州道11号)への分岐を予告する案内板があらわれ、ほどなく分岐点に到達した。

その分岐点のようすを写真4枚をつかって示しておこう。

まず JCT (=Junction) の表示があらわれる。看板の2はアラスカ州道2号をあらわしている
ダルトン・ハイウェイ直進を示す看板。左へ曲がれば、そのままエリオット・ハイウェイ(州道2号)をすすむ
分岐点。ここをすぎれば、いよいよダルトン・ハイウェイへ突入する
分岐直後からダートとなる。この先425マイル(終点まで)右側通行と記された看板がたっている

おなじく、グーグルマップ上で場所を示しておく。

ここまでで、すでにフェアバンクスから80マイル(約130km)以上走ってきている。

ドルトン・ハイウェイの看板

分岐の先はダート(未舗装)がつづく。まもなく、右手に「ドルトン・ハイウェイ」と大書された看板がたっていた。

休憩がてら停車して写真をとる。たっているのは看板だけ。まわりにはなんの施設もない。ただ路肩が少し幅広くなって駐車できるスペースがつくられているばかりである。

しばらくここにいたあいだ、クルマが一台やってきただけだった。

自転車ツーリングのひとを見かける

看板の先は、いきなり急な登りとなった。ドルトン・ハイウェイは平坦な道ではなく、アップダウンを烈しく重ねる。とくに序盤は山のなかを抜けてゆくので、基本的には上り下りの連続である。

にもかかわらず、向こうから自転車のひとがやってきたのにはおどろいた。

急な登り(こちらからすれば下り)なので自転車を押して歩いていたが、装備からして日帰りかせいぜい数泊ていどとおもわれる。ユーコン・リバー・クロスか北極線の記念碑まで往復してきたのだろうか。

トラックは跳ね石に注意

今日は土曜日だがトラックも往来する。アメリカ映画によく出てくるボンネット付きの巨大なやつだ。

事前のネット情報によれば、すれちがうとき石をはねるので気をつけろということだったが、はたしてかなりの跳ね石をくらった。さいわいガラスに傷がついたりするほどではなかった。

すれちがったトラックが巻きあげていった砂塵のなかを走る

ただ跳ね石がひどかったのはこの一台だけで、あとは基本的にはこちらが速度を落として対向車から距離をとるような姿勢を見せると、向こうもそれなりの対応をしてはくれることが多いようだった(もちろんすべてではないが)。

フラットダートを爆走する

路面はフラットダート。よく整備されている。穴ぼこは少なく、キャタピラ跡で洗濯板のようになっているようなこともあまりなかった。

ユーコンくらいの動力性能だと、けっこう速度を出して走ることもできる。最初は少しようすを見て抑えめに走っていた。だが、乾いている直線の平坦路なら60マイルから70マイルでも走行することができた。しかし、しばらく走っているうちに、やはり70マイルは速度を出しすぎているように感じられたので、基本的にはそこまではスピードアップしないようにした。

ラリーなどでは、カーブでも速度を維持できるよう、ブレーキをかけながらテールを流すような走り方をするけれども、でっかくて重たいSUVでそんなことをする技量も勇気(蛮勇)もない。なるべくカーブ手前の直線できっちり速度を落とすように心がける。

その8へつづく。

パイプラインに沿って ―― 爆走アラスカ・ダルトン・ハイウェイ1000マイル 8
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