白夜の夕景 ―― 爆走アラスカ・ダルトン・ハイウェイ1000マイル 18

峠の駐車帯にて

世界でもっとも過酷な道のひとつ、ダルトン・ハイウェイを走破する旅その18。大陸分水嶺であるアティガン峠を越えて、雨のツンドラ帯を走り抜け、ちいさな峠にあった駐車帯に入った。

雨のツンドラ ―― 爆走アラスカ・ダルトン・ハイウェイ1000マイル 17
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湿地にかこまれて

ユーコンXLを停めた駐車帯も、本線とおなじ、まったく舗装されていない。路面は雨でぐちゃぐちゃ。

駐車帯より、北側(進行方向)をのぞむ

ブルックス山脈を越えてからは、湿地のような風景がつづいていた。この峠のまわりも同様に、ゆるやかな起伏はあるものの、道路からはずれると、あたりは一面湿地のようだった。

ちょうど雨が小やみとなり、西の空に雲の切れ間も見えてきた。車外にでて、写真を撮った。

駐車帯より西側をのぞむ

ちなみに、このときつかっていたカメラは、ソニーのRX100 M3である。コンパクトだが、明るいレンズを搭載していて、ひじょうにきれいな絵を撮ることができる。アメリカ在住時には、なるべく身軽に暮らすべく、ミラーレス一眼は持参しなかった。その代わり、いつもRX100を持ち歩いていた。

車内で記録をとる

車内へもどり、MacBookAirで本日の記録を書く。書きはじめてすぐのころ、トラックが一台、駐車帯に入ってきて、隣に止まったが、そのうち、また出発していった。

ユーコンXLの車内から

またひとしきり雨が烈しく降る音が聞こえた。音はまもなくちいさくなり、やがて消えた。

記録を付け終わったら、0140だった。書いているうちに日付をまたいでしまった。

ときどき、轟音とともに巨大なトラックが通過してゆく

薄暗くなってきた。デナリにいたときには、深夜0時をすぎてもまだ明るかったが、そのうち日が暮れて、短時間ながらも闇が訪れたものだった。だが、北極圏はデナリよりさらに高緯度のため、薄暗くはなっても、まだ明るみが残っている。

白夜の夕景

遠くの山の肩に太陽が隠れ、雲間が朱色に染まっていた。

しかし、日は沈みきることなく、そこにとどまり続けている。暗くなる時間帯は、いまにも訪れそうなところまで来ているものの、そこで踵を返して去っていってしまう。この時期、北極圏は白夜の季節である。

白夜の夕景。夕景のまま、日は沈みきることなく、やがて再び昇りはじめる

さて、そろそろシュラフに入ろう。今夜は北極圏で車中泊だ。明日にそなえて(もう「今日」だけど)、少し眠らなければ。

その19へつづく。

峠の朝 ―― 爆走アラスカ・ダルトン・ハイウェイ1000マイル 19
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