クラゲを見にゆく──加茂水族館 1

春の庄内散歩旅のことはメインのブログ「散歩の思考」にも書いた(記事その1へ)。その主目的はクラゲを見にゆくことだった。より正しくは、クラゲというより、クラゲを展示しているようすを見にゆくことだったのだが。

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新しくなった加茂水族館「くらげドリーム館」

由良から山形県道50で海岸線に沿ってえっちらおっちらディフェンダーで走る。海風が強く吹きつけてくる。あおられ気味だ。フロンドガラスは潮でべたべた。

トンネルを抜けると、奇妙な建物が視界に飛び込んでいた。白くてのっぺりしており、初期のCG作品なんかでよく見かけた宇宙船みたいな外観である。腹のところに「くらげドリーム館」と記されている。加茂水族館の新館である。

加茂水族館は近年、常時展示しているクラゲの種類の多さで世界一として、テレビや雑誌などで何度となく紹介され広く知られている。

ちなみに、以前の加茂水族館のようすを下に掲載しておきたい(2012年9月撮影)。いい感じに佗しいたたずまいだったのだ。近年すっかり有名になって入館者数も増えたため建て替えられ、こんな立派な建物になった。

加茂水族館の以前のようす(2012年9月撮影)。

こちらの写真は今回、新館の屋上から撮ったもの。手前の駐車場があったところに新館が建てられたことがわかる。旧水族館のあった奥のほうの区画が、現在は駐車場になっていた。遠くに見えるのが湯野浜温泉。その向こうに、晴れていれば鳥海山が見えるだろう。

館内の展示

正面の看板にクラゲが描かれていた。写実的である。

こちらは館内で見つけた案内板に描かれたクラゲ。描かれ方はずいぶん違う。この違いが、個人的には興味深い。

入館料1000円、割引などの設定はあんまりないようだ。ぼくは招待券を持参していたのでそれで入場した。

入ってすぐの区画は、庄内地方の魚たち。前座的な位置づけなのだが、マダラやハタハタなどの生態を見ることができ、個人的にはけっこうたのしかった。

写真はミズダコ。畳ほどある。むちゃくちゃ巨大である。海の中で出会ったら、もう駄目だと観念するにちがいない。

「クラネタリウム」

奥へ進むと、いよいよ真打登場である。「クラネタリウム」とはクラゲ展示の区画の名前らしい。入口に看板がかかっている。

水槽がならび、いろんなクラゲたちがたゆたっている。

各水槽は円形だ。これも加茂水族館の発明らしい。四角い水槽だと、くらげが壁にぶつかって死んでしまうのだとか。

これはクラゲの発生の展示。水温が適温になると、発生が始まる。二週間くらいでクラゲの形になるみたいである。

その2へつづく