礼文島の岬と山を歩く 3──四時間コース 後編

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鉄府にて

ざわざわとした波の音を聞きながら、淡々と歩く。やがて鉄府の集落にはいった。ここには人が住んでいる。一軒の家では煙突から煙が上がっていた。猫が四匹ほど身を寄せ合うようにしていた。

トイレがあった。ここでレインハットをたたんでしまい、ザックカバーをはずす。そろそろ雨があがってきた。鉄府海岸では陽も差してきた。ところが表に出ると、またばらばらと雨粒が落ちてくる。またトイレに戻ってザックカバーを付け直し、ハットもかぶる。正午のサイレンが鳴った。

鉄府の港は壁のようなもので囲まれていた。礼文の多くの港が同様の恰好をしている。風雨から護るためのものなのだろう。

港のはずれでちょっとだけ波打ち際の近くにいってみた。ものすごい西風で、波も荒い。

村はずれでふりかえった。鉄府のちいさな港と集落が見えた。

西上泊をへて澄海岬へ

そこからまた山道となる。岬(稲穂ノ崎)をひとつ越えると、西上泊の集落と港を見下ろす場所へ出た。

ここのピークでお昼にした。朝の残りのミニクリームパン二つと水。さっそくカラスが近寄ってきた。このパンをあげるわけにはいかないんだ。

また雨が降ってきた。下降してゆくと、西上泊神社の前に出た。

澄海岬を見に行く。昨日はここへディフェンダーで来た。観光バスの団体さんで一杯だった。それとは打って変わって、今日は誰もいない。メモをとっていたら、またパラパラと降ってきた。

澄海岬から歩いて久種湖畔キャンプ場へ

四時間コースは、ここで終わり。ここからは舗装された自動車道を浜中まで4km歩く。雨に濡れたアスファルトに、なぜかワラジ虫がたくさん這っていた。写真を撮ろうとしゃがんで路面近くでiPhoneを構えていると、なぜかそこめがけて近寄ってくるのだった。

途中、八時間コースへの分岐があった。いまは土砂崩れのため通行禁止という案内が出ていた。

もう雨は止んだようだ。すっかり晴れた。合羽の上着の前をあけて歩く。45分ほどで浜中バス停に到着した。

時刻表を見る。本数は限られているから、当然バスはない。歩いてキャンプ場へ戻る。船泊市街2kmとあったので、キャンプ場までなら1kmほどだろう。

1400に久種湖畔キャンプ場に帰着した。

船泊の街へ買い出しに

この日は船泊の銭湯がお休みだというので、道道をはさんではす向かいにあるホテル礼文のお風呂に入りにいった。500円。温泉ではなく沸かし湯だったが、あたたまった。

買い出しのため、船泊の街まで歩いてゆく。下の写真は、お休みだった銭湯、船泊湯。

公園のなかを歩いていると、巨大なタコの遊具が夕陽を浴びていた。

スコトン岬の向こうに日が沈みかかっていた。遮るもののないひろびろとした眺め。いくらでも見ていられる。

写真3枚を合成したパノラマ写真。船泊の礼文町総合公園からのぞむ船泊湾。左がスコトン岬、正面に魹島、右手に金田ノ岬。

マリンストア(漁協の購買部)で食糧とビールを買った。ちなみに、船泊にはここのほかにもう一軒ちいさなスーパーがある。コンビニはない。

キャンプ場へ帰ってきたら、久種湖に虹がかかっていた。

その4へつづく

礼文島 2014/09
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さんぽのしっぽ

長谷川 一 明治学院大学 文学部 教授。博士(学際情報学)。専門はメディア論、メディア思想、文化社会学。散歩旅を愛好。メインブログ「散歩の思考」。

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