世界でもっとも過酷な道のひとつ、ダルトン・ハイウェイを走破する旅その3。一般的な大手のレンタカー会社はダルトン・ハイウェイの走行を認めていない。だからといって、ミシガンから陸走してゆくのも現実的ではない。では、どうすればいい?
自走以外の手段
自走以外の手段もあるらしい。
まず、現地発のツアーだ。フェアバンクスを早朝に出発、バンに乗り合わせてダルトン・ハイウェイを走る。北極線(北緯66度33分)のところにある記念碑の前で写真を撮り、また引き返す。フェアバンクスには夜に帰り着くという日帰りスケジュールだ。
もうひとつの手段は、終点プルドーベイまでゆく乗り合いバン(?)。情報は不確かだが、存在してはいるらしい。
やっぱり「走破」したい
しかし、これら自走以外の手段は、それはそれで問題が多かった。
現地発ツアーのばあい、北極線で折り返してしまうのでは、ダルトン・ハイウェイの半分にも達していない。けれども、せっかくなら、全線を走ってみたい。
これにたいして、乗り合いバンなら、たしかにダルトン・ハイウェイをプルドーベイまで走ることはできる。しかし、運行日が限られるため、旅程をあわせる必要がある。それに、一般客が乗車できるのかどうかもよくわからない。そもそも情報が不確かだ。どこまで当てにしていいものか。現地にいってみたら、やっぱりダメでした、というのは避けたい。
それに、これらの手段はいずれも、ただ載せてもらうだけ。じぶんで運転するわけではないから、「走破」したことにはならない。じぶんで運転して走破するから、おもしろいのだ。
制限をかけないレンタカー会社もある
さらに調べてみると、大手ナショナル・チェーンのような制限事項を設けないレンタカー会社が存在することがわかった。制限事項を設けないとは、すなわちダルトン・ハイウェイなど未舗装のダート走行が認められている、という意味だ。2社あげる。
いずれも地場の会社らしい。料金はけっして安くはないが、保険と考えれば、わるくないかもしれない。
その4につづく。