アラスカの車中泊事情その10。前回その9はこちら。
カチェマック湾の朝——アラスカで車中泊 9
アラスカの車中泊事情その9。前回その8はこちら。0530目が覚める。けっきょく何もおきず、とがめられもせず。ただ、起きてみたらまわりのクルマはいなくなって、ぼくのユーコンXLだけだった。カチェマック湾をはさんだ対岸......
さて、シャワーをどうするか。日本のようにあちこちに日帰り温泉があるわけではないアメリカでは、シャワー探しは車中泊の大きな悩みのひとつである。
狙い目のひとつは、コインランドリー (laundromat) だ。いろいろ調べてみると、コインランドリーのなかには、シャワー併設の店があるのだという(ただし、ごくたまに)。
検索してみた。ホーマーにはAT&Tの電波が来ている。ぼくのつかっていたH2OのプリペイドSIMでネットへアクセスできた。グーグルマップで調べてみると、この砂州からホーマーの街にもどったところにコインランドリーが見つかった。シャワー併設らしい。おそらく、砂州で遊ぶ観光客を狙っているのだろう。
ちなみに、具体的な場所はここ。
グーグルマップの指示どおりに走ってコインランドリーに到着した。0800開店と書いてある。あと7分。店の前で待っていたら、テキサスナンバーの黒いホンダ・シビックがやってきた。昨夕駐車場で見かけた車で、かなりの年代物だ。車内は毛布やらバッグやらがぎゅう詰め。中年女性がひとりだけ乗っていた。車中泊旅らしい。ほかにも続々と車がやってくる。
お店のなかではおばさんがひとりで乾燥機の掃除をしていたが、時間になり、ぼくが立っているのを見ると入り口の扉をあけてくれた。「シャワーと洗濯がしたい」とぼくが言う。「じゃあ、先にシャワーね」とおばさんは言った。会計は$6だったか。現金のみ。カウンターで支払う。
鍵をわたされて奥へいってみた。通路の両側にずらりと扉がならんでいた。ぜんぶシャワー室みたいである。
その11へつづく。
シャワーと洗濯・乾燥——アラスカで車中泊 11
アラスカの車中泊事情その11。前回その10はこちら。ホーマーのコインランドリーがシャワーを併設していた。払ってシャワー室へいってみると、扉がずらりとならんでいた。4番の扉をあけてなかに入る。手前に洗面台......