世界でもっとも過酷な道のひとつ、ダルトン・ハイウェイを走破する旅その33。北極海に面した石油掘削のためのキャンプ、プルドーベイからの復路の話のつづき。中間地点のコールドフットで、給油・食事をすませ、ビジターセンターを見学した。
北極圏ビジターセンター ―― 爆走アラスカ・ダルトン・ハイウェイ1000マイル 32
世界でもっとも過酷な道のひとつ、ダルトン・ハイウェイを走破する旅その32。北極海に面した石油掘削のためのキャンプ、プルドーベイからの復路。中間地点のコールドフットまで戻ってきた。青トレーナーの女の子にお礼をいって、レストラ......
ビジターセンターのある場所から、さらに奥まで道が延びていた。入ってみることにした。
街があるようにおもわれたからだった。極北にある極少の街がどんなものか見てみたい気持ちがあった。
だが、そこに街はなく、除雪施設があるだけだった。
戻ってくる途中、よく見ると、森の中に埋もれるようにして、ちいさなキャビンがいくつかあることに気がついた。造りはひどく簡素で、とても恒久的な住宅のようには見えなかった。
ダルトン・ハイウェイの本線に復帰する。フェアバンクス方面へ向けて、もうひと走りだ。
今晩の寝場所を探しながら走る。路肩の駐車スペースがあらわれるたびに、チェックするが、どれもいまいち。そもそも駐車スペースがほとんどない。
けっきょく往路ポンプステーション5を見下ろしたパーキングまで来てしまった。
パーキングの隅に公衆トイレがあった。トイレの偵察にゆく。もちろん、汲み取り式だ。それほどひどい状態ではなかった。でも、積極的につかいたくなるような場所ではない。
クルマをトイレ近くに停めるのは避けたいが、離れすぎると雨のなかトイレにいくのが大変だ。最適な駐車場所の判断がなかなかつかなかった。
ユーコンXL車内で本日分の日誌を書く。早く寝たいという誘惑とたたかいながら、2時間ほどかけて書く。2330終了。今日はこれで寝よう。
その34へつづく。
北極圏外へ ―― 爆走アラスカ・ダルトン・ハイウェイ1000マイル 34
世界でもっとも過酷な道のひとつ、ダルトン・ハイウェイを走破する旅その34。北極海に面した石油掘削のためのキャンプ、プルドーベイからの復路の話のつづき。中間地点のコールドフットで休んだあと、さらに一走りし、パーキングで車中泊した。......